SNSやツイッターなどの登場で、より速く、より多くの情報が手に入るようになった現在。
ネット上の情報が膨大になる一方で、情報の選び方も、難しく複雑に。
でも、災害時に、ネット上で迷子になっている時間はありません。
そんな中、誰もが使いやすい災害情報サービスを提供してくれるのが、「グーグル」です。
グーグルは、災害時に必要な情報を整理してアクセスできるようにする「クライシスレスポンス」という取り組みを行っています。ここでは、このグーグルが提供してくれる、災害時に役立つサービスが何なのかを詳しくご説明していきます。
グーグルのパーソナルファインダーってなに?
グーグルが災害時に提供してくれるサービス「パーソナルファインダー」とは、
安否情報を検索・登録できるというものです。
例えば、地震などの災害時、被災地の県庁や警察庁、避難所に貼りだされた避難者名簿や、
携帯電話各社の「災害伝言板」、NHKや各報道機関が取得していた安否情報など、
バラバラな情報を集めて、パーソナルファインダーに整理、検索できるようにしていきます。
こういった災害時のサービスは、実際に災害を経験する中で、
リアルタイムに、絶えずバージョンアップされていきます。
そして、パーソナルファインダーは平常時にも触れることができるようにしてくれています。
これは、緊急時だけでなく、平常時から使い慣れてもらうという思いからだそうです。
大変ありがたいですよね。心強い「引き出し」も、在り処を知らなければ、
いざという時に使えません。信頼でき、使いやすい情報提供サービスを、
災害時の情報の窓口にしておく。そんな対策も、防災の一つです。
グーグルが提供してくれる災害情報マップとは?
「災害情報マップ」とは、ネット上の地図「グーグルマップ」に災害関連情報をレイヤーとして重ね、見たい情報だけを画面上に表示できるものです。
災害時は、道路の通行実績情報や現地からの情報がある場合には、給水・給油・炊き出しポイントから、使えるトイレ・スーパーなど、きめ細かな情報が更新されます。
「災害情報マップ」で確認できること
・地震・津波情報
・気象情報、気象警報・注意報
・台風経路図
・雨雲レーダー
・避難所情報
・公衆電話・災害時用公衆電話(東日本のみ)
・交通情報
以下は状況に応じて
・避難所
・スーパー営業情報
・炊き出し&支援物資集積地点
・給油可能なガソリンスタンド
・給水所
・営業中の銭湯・温泉
・トイレ
・上空からの写真による地図表示
災害時のスマホの設定をご紹介!
グーグのサービスはネット環境が不可欠です。
そこで、おすすめの、スマホの災害時の設定をご紹介します。
・普段・・・低電力モード
画面表示やメールの問い合わせ回数などを調整し、電池を節約します。
・使わない時・・・機内モード
端末は常に基地局と通信しています(だから電波が弱い場所だと電池の減りが早くなる)。機内モードはこの通信も切る設定。ただ機内モードのオンオフを頻繁に行うと、かえって電池が減ります。
・通話・・・パケット通信での通話アプリ
「Facetimeオーディオ」「LINE」など。電話回線を使わないので、電話の通信規制が心配される時に便利です。
・夜・・・画面の明るさを落としす
避難所などで周囲の迷惑にならず、バッテリー駆動時間も長持ちします。
※充電に裏技!
停電で、さらにモバイルバッテリーもない時、ノートパソコンなどUSBポートがある機器なら、USBコードで接続すればスマホを充電できます。
まとめ
「クライシスレスポンスサイトでできること」
【パーソナルファインダー(安否情報)】
災害発生時に運用開始されます。多言語対応。災害の収束に伴い安否情報も削除されます。平常時も体験版として使えます(情報は24時間で削除)。
・人を探す
人の名前、名前の一部、携帯電話の番号を入力して、登録された安否情報を検索できます。
・安否情報を提供する
自分または他人の安否情報を登録できます。
【防災マップ】
東京都の情報に基づく防災マップ。首都直下地震時に心強い。
【災害情報マップ】
知りたい情報のレイヤーを選べば、エリアや地点が地図上に表示されます。