同じ職場には定時に帰る人がいるのに、自分はいつも残業続きで自由に使える時間を作ることができない・・・。もし、あなたがそんなふうに悩んでいるなら、仕事の仕方を改めていきましょう。時代は刻々と変化し、今はどれだけ作業をしたかではなく、どういう成果を出したかが重要視されるようになりました。長時間同じ会社で働けば出世が約束されていた高度経済成長の頃と同じ発想では、会社に使い捨てられてることになるのです。
今回はどうして労働時間が長くなってしまうのか、その原因について考えていきます。
労働時間の長い人には、2つの共通点がある!
1つ目は、成果につながらない作業の多さと、それにかける時間の長さです。
例えば、必要な資料を用意する際、見た目のデザインにあれこれ頭を悩ませながら時間をかけ、完璧を目指す。しかし、それが成果に結びつくかと言えば、そうではありません。
重要なのは伝えるべき内容の質であり、見た目やそれを作るために費やした作業時間ではないからです。むしろ、成果から逆算するという視点に立つと、その作業は残業や徹夜までして取り組むべき物ではないことがほとんどです。
ところが、長時間労働に悩む人の多くは「作業時間=仕事」だと思い込んでいるのです。
2つ目は、やらされ感をもって仕事をしていることです。
「みんなもそうだから仕方がない」「こういう仕事だからしょうがない」と。
そんなふうに感じながら、周囲の環境に流され、「この仕事は残業しないと終わらない」と思い込んでしまいます。すると、思考停止状態になってしまい、疑うことなく長時間労働から抜け出すことができなくなるのです。
もし、あなたが今、このような状態でいるなら、かならず費やしている作業のどこかに無駄があるはずです。まずは、その無駄を洗い出し、作業そのものとそれにかけていた時間を捨ててしまいましょう。
だらだら仕事を改善してゼロにする方法
では、無駄な長時間労働から開放されるには、どうすればいいのでしょうか?
まず考えられるのは、資料の例のように、仕事のゴールを見据えて「この作業は何のためにやるのか?」を問う習慣を持つことが大切です。
それだけで、「やるべきではないこと」の仕事の選択がはっきりとし、無駄を減らすことができます。また、「時間があるだけ、時間をかける」という法則を逆手にとるのも効果的です。
つまり、あえて「時間がない状態」にしておくのです。
そのために効果的なのが、締切を設け、成果から逆算した時間割を作ること。
締切ができるだけで、人は変わっていきます。
もし、外圧がないのなら自分で「定時に帰る」というルールを設けて明日から実行していきましょう。それまでのムダが浮き彫りになり、時間内に終わらせるための試行錯誤が始まります。やらされ感がなくなり、作業は成果のための仕事となっていくのです。
まとめ
労働時間の長い人の2つの共通点、それは、
1.「作業時間=仕事」だと思思い込んでいる
2.やらされ感をもった仕事には無駄が多い
改善するためには、
仕事のゴールを見据えて「この作業は何のためにやるのか?」を問う習慣と、
締切を設け、成果から逆算した時間割を作る