大晦日には除夜の鐘が鳴る、年越しそばを食べるなど、
当たり前のように行なわれていますが、あなたは、その意味をご存知ですか?
なぜ、大晦日には除夜の鐘を鳴らし、年越しそばを食べるのか?
その意味を理解して大晦日を過ごすのと、知らないで過ごすのとでは、
新年の運勢に大きく影響してきます。
ここでしっかりと理解し、開運して飛躍の一年を迎えましょう。
大晦日の過ごし方で開運するための方法とは?
大晦日の「みそか」というのは、月の最後の日のことです。
12月31日は一年最後の日なので、「大」をつけて「大みそか」と呼ぶようになりました。
大晦日は、この日までに新しい年を迎える準備を終えて、ゆっくりと年神様を迎える日です。普段は離れて暮らしている家族も年越しには大集合してワイワイにぎやかに過ごす人も多いのではないでしょうか?
子供たちも大晦日だけは夜更かしを許され、
いつもとは違う雰囲気に興奮しているのではないでしょうか?
大晦日には昔から新年を清らかな気持ちで迎えられるようにするための過ごし方があります。その過ごし方に関係してくるのが、「年越しそば」と「除夜の鐘」です。
これらがなぜ、大晦日に必要なのか意味を理解し、
実際に体験できるかが、年末年始の開運メソッドといえます。
では、知らない方のために、それぞれの意味をご紹介していきます。
大晦日に年越しそばを食べる理由とは?
大晦日には、年越しそばを食べる人も多いと思います。
どうして、大晦日にそばを食べるのでしょう?
そばは、細くて長い食べ物です。そのため、年越しそばには「長生きして幸せに暮らせますように」という、願いが込められています。
また、昔、金ぱくを塗る職人が、床に落ちた金の粉を、そば粉を使って集めていました。
そこから、そばを食べるとお金が集まると考えるようになったという説もあります。
食べる時間にとくに決まりはないので、夕飯に食べても年越し直前に食べてもOKですが、
年が変わる前までには食べ終わるようにしましょう。
大晦日に除夜の鐘を鳴らす理由とは?
「除夜」とは「旧年を除く夜」という意味で大晦日の夜のことです。
お寺では大晦日の深夜に年越しをはさんで鐘を108回打ち鳴らします。
これは人間の煩悩の数が108個あり、
それらを取り除いて清い心で新年を迎えるためだと言われています。
煩悩とは欲望や怒り、執着など人間の心身を悩ませ迷わせる心の在り方のことですが、
この数は一体どこからきたのでしょうか?
仏教では人間には6の感覚器官「六根」(眼・耳・鼻・舌・身・意)と、
それらの認識対象となる「六境」(色・声・香・味・触・法)があり、
それぞれに「好(良い)・悪(悪い)・平(どちらでもない)」の3つの状態があると考えられています。
6x3と6x3で36個。さらに、現在・過去・未来の3つの時間も関わり、
36x3=108の煩悩の数となるわけです。
また「煩悩説」以外にも、12ケ月の「12」、二十四節気の「24」、七十二候の「72」を足した数が「108」となり、1年間を表しているとする説や、4x9(四苦)+8x9(八苦)=108となる、「四苦八苦」を取り除く意味があるとする説などがあります。どれもいかにもありそうな感じで面白いですよね。
おごそかな鐘の音に耳をすませると、1年間に起こった出来事がしみじみと思い出されます。
鐘が一つ鳴るごとに心が洗われ、清らかな気持ちで信念を迎えられるような気がします。
まとめ
昔、大晦日には、眠らないで年神様を迎える風習がありました。
早く寝ると年神様に失礼だと考えられていたからです。
今の時代はちょっと目的が違う人が多いかも知れませんが、
寝ないで年を越すのは大昔からだったようです。
今でも、開運するための正しい大晦日の年越しのため、
夜ふかしして初詣にでかけたり、除夜の鐘をつきに行ったりする人は多いですね。
早く寝ると「白髪になる」とか「しわができる」という言い伝えがある地方もあるようです。