あなたは今までに、こんなふうに考えたことはありませんか?
「私は意思が弱い人間なので、何をやっても長続きしないんだ」。
何か目標を掲げ、達成するために努力を試みた人はあなたも含め、数多くいます。しかし、その中で継続できた人はどれくらいいるでしょうか?
どんなに意思が強くてもなかなか続かない人は当然多くいます。しかし、継続できないことと、挫折してしまうこととあなたの「意思」は、実はあまり関係ないのです。
では、継続できない理由はどこにあるのでしょうか?そして、どうすれば3日坊主にならずに、継続していくことができるのか?これからあなたにその方法をご紹介していきます。
ダイエットの方法はわかっているが続ける方法がわからないあなたへ
多くの場合、「続けたい」何かを行うときは「方法」はよくわかっているはずです。
それなのにいつも「続かない」のはなぜでしょう?
例えばダイエットの場合、テレビや書籍、スマホで調べるなどしても、様々な方法が紹介されています。その中から、あなたは自分にできそうな方法を選び、何をどうすればいいのかは、その時点でわかるわけです。
問題はそれがどうしても「続かない」ということですよね。そう、「継続のための方法を知らない」ということが最大の問題なのです。方法がわかってもそれは継続できればの話です。
続けられないと目標が達成されず、何も得られないですが、最も問題なのは「自分にはやっぱり無理だ」と自信を無くしてしまうことです。
物事が続かない人、やり遂げられない人は、こんなふうに自分の評価を自ら下げ、自信を失っていきます。そして「また挫折するかもしれない」と考えるようになります。
では、続けるためにはあなたに何が必要なのか?それは意思の強さでもないし、才能なんかも必要ありません。
ダイエットを続けるためのコツをご紹介
あなたが継続したいと考えている行動には、2種類あります。
1つ目は「行動を増やす」。例えば運動をするなどがこれにあたります。
2つ目は「行動を減らす」。これには過食行動を減らすなどです。
どんな目標でも、継続するにはこの2つのどちらか、またはその両方が当てはまります。
ただやみくもに取り掛かろうとせず、まずはこの2つの行動があなたの場合なんなのか?
それをはっきりさせることがスタートです。
では、一つずつみていきましょう。
「行動を増やす」ができない理由
目標に向かって新たに「行動を増やす」場合、大きなハードルがあります。
それは「すぐには成果を確認できない」ということです。
例えば、「雑誌で見つけた可愛い細身の服を可愛く着こなせる身体になる」という目標を掲げ、ダイエットのためランニングを始めるのですが、目標に到達するまでには長い時間がかかります。長く続けなければ成果が得られないから、続けることができないのです。
もし、走るたびに体重が1キロ減ったらどうでしょうか?すぐに成果が得られ結果が出るまでが早いので、やる気が出でて毎日走れるはずですよね?
しかし現実には、一回走ったぐらいで体重が目に見えて減ることはありません。
走ったが効果がすぐに現れないから走っても走らなくても大差はないと感じてしまうのです。続かない理由はここにあります。そして最も厄介なのは、誘惑によって邪魔されることです。
例えば、ランニングをに出かける時間なのについついテレビをみてしまう、あるいは友人から飲みに行こうと誘われるなど。そしてお菓子や、ケーキなどの甘いものを食べてしまい、「今日はもういいや。明日からまた続けよう・・・」となります。
ではなぜあなたは誘惑に負けてしまうのでしょうか?それは行動をしたその瞬間に”あなたが望む結果”を得ることができるからなのです。スイーツが食べたければ、コンビニでも手軽に手に入りますよね?
何事もそうですが、新しいことを始めるためにはエネルギーが必要です。私たち人間はなるべく楽な行動、つまり今までと変わらない行動を取ろうとします。
新しいことは習慣化されていないため、始めようとしても心理的なハードルが極めて高いのです。それに加えて魅力的な誘惑が手招きするのですから、誘惑に負けてしまうのも無理はありません。
「行動を減らす」ができない理由
あなたが減らそうとしている行動は、暴飲暴食や習慣になってしまっている甘いものを食べるなどが挙げられるでしょう。将来的に自分にデメリットをもたらすことがわかりきっているのに、なかなかやめられない。
では、どうしてやめられないのか。これについては、前述した「誘惑」を思い出せば理解しやすくなります。自分で特別な努力をしなくても、簡単に継続できてしまうのです。
甘いものを食べることが習慣になってしまっている人は食べるだけで満足が得られ、その時の快楽は何物にも変えがたいものになります。
これらの「行動した結果」は、まさしく「すぐに確実に」実現します。だからなかなかやめることができません。つまり「快感やメリットがすぐ確実に現れる」ということ。やめられない理由はココにあるのです!
ではいよいよ本題。継続するためのコツは、目的によって二つ必要です。
1、「増やしたい行動」「減らしたい行動」をコントロールする。
2、それらの行動の邪魔をする誘惑の発生をコントロールする。
続けるコツは、ズバリこの二つを軸とする行動です。
あなたが行動を増やしたいのか減らしたいのか、それによって方法が変わります。
すなわち、「増やし続けたい行動」であれば、その行動が起きやすい条件を整え、誘惑の発生を抑える。「減らし続けたい行動」であれば、それが増えてしまう行動が起きにくい条件を整えて、やめたい行動の代わりとなる行動をとります。
このような方法行うと誰でも行動をコントロールし、継続することができるのです。
「増やしたい行動」の発生を促す3つのポイント
あなたが増やす行動を習慣にしていくために、次の3つのポイントを押さえておくことで継続しやすくなります。
1.行動の補助を作る
2.動機付けの条件をつける
3.行動のハードルの高さを調整する
1つずつみていきましょう。
1.行動の補助を作る
行動の補助とは、例えばあなたがお風呂に入ろうとする時にタオルを用意しますよね?
それは出た後にすぐに濡れた体を拭けるようにする、濡れた体で歩いて床が水浸しになるのを防ぐなどの理由で誰もがやっている、疑いようのない事実です。
もしタオルが必ず無かったら誰もがお風呂に入るのが憂鬱になってしまいます。要はそれと同じであなたが行おうとしている行動がストレスなくスムーズになるようにあらかじめ必要なものをすぐに使えるように用意しておくのです。
当たり前のことのように感じると思いますが、いざ、これから新しいことにチャレンジしようとするとやれていない人がほとんどです。
例えばランニングをしようと考えるのであれば、「ランニング用ウェアとランニングシューズをすぐ使えるように用意しておく」となります。
こうした自分のルールを作ることで、望む行動を増やす助けとなります。始めようと思ってもなかなか始められないのは、助けがないからです。いかに助けとなる「行動の助けとなる条件」を作るかによって、成果が大きく違ってきます。
2.動機付けの条件を作る
これは要するに「行動できた時のメリットを考える」と言うことです。
メリットを考える時にはポイントがあります。それは客感的に考えると言うことです。
例をあげましょう。Aさんという人に暖房をつけさせたい時・・・。この場合、Aさんが寒さを感じていれば素直にエアコンをつけてくれるでしょう。暖かくなるのがAさんにとってもメリットだからです。
しかし、Aさんが「寒い」と感じていなかったら、進んでエアコンをつけることはありません。Aさんにとって何もメリットがないからです。Aさんが暑さを感じていたら、エアコンをつけることはデメリットを生む行為にほかなりません。
このような場合、「室温を下げる」という条件を整えることを考えます。やがてAさんは寒く感じ始め、自分からエアコンをつけるはずです。人間は、本人がメリットを感じないと行動しないものです。
自分の場合でも同じで、自分自身がメリットを感じるように仕向けないとうまくいきません。
メリットとは平たく言えば「ご褒美」です。だから、ジョギング後で冷たい飲み物を飲むとしたら、本当に自分お好きな飲み物を用意することが大切です。健康に良いからといって青汁を冷やしておいても、走った後のご褒美にならないですよね。
例えば、ハーブティーが大好きであれば、それを飲むことを楽しみに、ランニングにより打ち込める、ということです。
「ご褒美」以外にも動機付けの条件はあります。食事をすると身体は休息を求めるものです。
先に済ませてしまうとランニングが思うようにいきませんから、食事は後回しにするか、少し早めに済ませておくことが必要になります。このように、より行動しやすい動機付けの条件を自分で工夫して整えることが、継続の秘訣です。
3.行動のハードルの高さを調整する
「増やしたい行動」を行いやすいようにする、ということです。
例えばランニングを続けようとした場合、仕事から帰るのが遅くなった時や、雨が降った日などは思い切って走らないというのも継続するためのポイントです。
走るのをやめて歩きに変えてみるのもいいかもしれません。初めから無理にハードルを高くして走るのが億劫になってしまっては本末転倒です。
あなたなりのルールを決めて無理のないプランを決めましょう。習慣になれば負荷をあげるのが逆に楽しくなります。
さいごに
くどいようですが、目的の結果を得るためには、「行動のコントロール」しかありません。「私は意思が弱いから・・・」「仕事が忙しいから・・・」「疲れているから・・・」こんな言い訳をよく耳にします。
しかし、あたなが普段習慣にしていることとたいして差がないことをお風呂に入る習慣を例にご説明しました。ぜひ、今日から以上の話を参考に、続ける技術を身に着けてください!