昔は今と違い、三が日はどこのお店もお休みでした。
ですから昔の子供達の娯楽といえば、かるたや凧あげやこま回しなどで、
毎年のように家族対抗で没頭して遊んでいました。
今どきはスマホがありますし、新しいゲーム機器で遊ぶのも楽しいですが、
やっぱりお正月には昔ながらの遊びが似合うような気がします。
近頃、お正月の遊びをする子供が少なくなってきていると聞きます。
そこで今回は、お正月の遊びにはどんな物があるかや、その起源をご紹介していきます。
お正月の遊び福笑いの由来と遊び方をご紹介
福笑いの起源や由来は江戸時代からだと言われています。
遊び方は目隠しをして、おたふくの輪郭だけを描いた紙の上に、
目・眉・鼻・口のパーツを置いていくというもの。
出来上がった顔は目隠しして置いたこともあり、
変な顔になっいるので、皆で笑い福を呼び込むおめでたい遊びです。
勝ち負けは、より顔のパーツを正しい位置に置くことが出来た人の場合や、
より面白い顔にできた人の場合などがあります。
顔は「おかめ」か「ひょっとこ」ですが、
アニメのキャラクターなどで難易度を上げてみても楽しいかもしれません。
お正月の遊び骨牌(かるた)の由来と遊び方をご紹介
室町時代にポルトガルから伝わったカード(トランプ)に、
日本に古くからあった「歌貝」という和歌の上下をあわせる遊びが結びついて、
今のようなかるたの遊び方ができました。
「歌かるた」は和歌をもとにしたカルタ遊びの一種で、
「百人一首」という、藤原定家が選んだ奈良時代から鎌倉時代までの百人の和歌を使い、
上の句を聞いて、下の句の書いてある札を取り合います。
「いろはがるた」は、初めの文字が48文字になる「ことわざうた」の読み札の言葉を聞いて、それに合う絵札を取る遊びです。
お正月の遊び羽根つきとその他の遊びはどんなのがあるの?
【羽根つき】
室町時代に、羽子板を「胡鬼板(こきいた)」と言い、ムクロジの実に鳥の羽を付けた羽子を「胡鬼子(こきのこ)」と呼びました。このとりの羽を付けた羽子は、トンボの形をかたどっていて、トンボは蚊を食べる虫なので、子どもたちが蚊に刺されないように、また、災害や病気を追い払うと言うので、室町時代から宮中の遊びになりました。江戸時代頃から、一般に広まり、正月の女の子の遊びになっていきました。
【たこあげ】
たこは、昔から世界中で作られてきましたが、日本でも地域によって、タコ(関東)、イカ(関西・四国)、ハタ(青森・九州)、タツ(熊本)など色々な名前で呼ばれ、色や形も様々に工夫されて遊ばれています。江戸時代に、正月の男の子の遊びとして広まりましたが、もともとは、占いや、厄除け、また、男の子の成長を祝い、災いを祓う祈りを込めて上げられるものでした。
【こま回し】
中国から伝わった遊び。平安時代頃には、こまで遊んでいたという記録があります。
【すごろく】
インド・中国から伝わった「盤すごろく」は大人の賭け事遊びでしたが、江戸時代、大きな紙に色々な絵を描き、サイコロを振って遊ぶ「道中すごろく」など、子供の遊びの「絵すごろく」になりました。
まとめ
いかがだったでしょうか?お正月の遊びは日本の伝統文化ですから、お正月ぐらいは昔ながらの遊びで楽しんではいかがでしょうか?