2019年5月、新しい天皇が即位する儀式が行なわれ、
正式に元号が令和へと変わりました。
ですが、実はまだ、新天皇が正式に即位するためのある儀式が残されているのです。
それが、「大嘗祭」という儀式。これをもって、天皇は正式に即位したことになるのです。
そのため、元号が変わっても正式に即位するまでの間は、”天皇がいない期間”なのです。
では、その「大嘗祭」とはいったいどんなものなのか?そして天皇とはいったい?
今回はそんな、あなたの疑問にお答えしていきます。
大嘗祭が令和元年に行なわれるのはいつ?
新天皇の即位に伴う儀式は、皇居の宮殿で国事行為として行なわれる、
「即位礼正殿の儀」が中心となります。
これは、新天皇の即位を国内外に示す儀式で、
天皇が昇られる高御座(たかみくら)と皇后さまの御帳台(みちょうだい)が京都御所から運ばれ、新しい天皇がこの台座の上で即位を宣言します。
その後、国民から祝福を受ける「祝賀御列の儀」があり、
宮殿から赤坂御用地の東宮御所までパレードが行なわれます。
こちらも国事行為となります。
また、即位を披露する祝宴「饗宴の儀」も国事行為です。
外国の元首や総理大臣、国会議員、自治体の代表なども招いて行なわれます。
続いて「大嘗祭」です。
新しい天皇が即位後に一度だけ行う最も重要な儀式が「大嘗祭」です。
大嘗祭は11月14日夕から夜を徹して、
皇居・東御苑で、この神事のための「大嘗宮」を造って行われます。
新天皇がその年に収穫された米などを供え、自らも食べ国の安明と五穀豊穣を祈ります。
これは宗教的な儀式のため、皇室行事として行なわれます。
天皇は日本の象徴というのはどういうことか?
天皇って、いったいどういう人なのでしょう?
神話では、神様の子孫に当たる神武天皇が最初の天皇となって、
日本を作ったとされています。
神武天皇の子孫が次の天皇となり、またその子孫が天皇となり・・・と、
2600年も続いてきたのが、今の天皇家だといわれています。
このお話がどこまで正確なのかは分かっていません。
ただ、少なくとも、およそ1500年は続いていると言われています。
天皇の役割は、長い歴史の中で色々と変わってきました。
今の天皇は日本国憲法で日本国や国民のまとまりの「象徴」だとされています。
日本の象徴というのは、「日本という国と国民を表す人」という意味です。
それぞれの国には、いろいろな人が住んでいて、様々な文化や自然があります。
だから、国を表すというのは、とても難しいことです。
そのため、いろいろな国の人が集まる場所では、国旗などを使って、その国を表します。
日の丸を見ると、ひと目で日本を表しているとわかりますね。
天皇は、日本の人や文化などをまとめて、国そのものを表す人だとされているのです。
天皇が行う仕事とは?
天皇は、憲法で決められた「国事行為」という仕事を行います。
主な国事行為には、つぎのようなものがあります。
・憲法が改正されたり法律ができたりした時に、内容を広く知らせる。
・国会を召集する。
・内閣総理大臣や最高裁判所長官を任命する。
・外国の大使などをもてなす。
・勲章などを渡す。
・いろいろな儀式をする。
天皇は、憲法で政治については権限をもたないとされています。
だから、これらの仕事はすべて、内閣の助言と承認にもとづいて行なわれます。
まとめ
あなたは、令和になって伊勢神宮いかれましたか?
この時代の変わり目に、日本の中心であり、皇室の守り神が祀られている伊勢神宮へと参拝することは、単に一つの神社へ参拝すること以上の、大きな意味を持っています。
是非、参拝されてくださいね。