日本の伝統文化には日本ならではの「季節の挨拶」があります。
しかし、最近は使い方がよく分からないといった理由で敬遠してしまう人が多いようです。
そこで、今回はいくつかある季節の挨拶の内、小寒、つまり「寒の入り」の時期の挨拶、
寒中見舞いの書き方についてご紹介していきます。
小寒の意味は?寒の入りとはどういう関係?
冬至の後、15日たった頃の寒さが増してくる季節を「小寒」といい、
小寒になることを「寒の入り」といいます。
小寒の15日後には「大寒」が続きます。
この頃は、最も寒さが厳しいので、風邪や手足の荒れなどに注意しましょう。
「小寒」と「大寒」はみて分かるとおり、
「小寒」になると「寒の入り」と言い、寒さが厳しくなり始め、
「大寒」には寒さがピークになる流れでとても分かりやすい季語です。
寒の入りの挨拶は相手を気遣う言葉で!
近頃は夏の暑中見舞いだけを出す人が多くなっていますが、
寒い頃に相手の安全を気にかけて書く寒中見舞いも大切なあいさつです。
親しい人で寒さの厳しき場所に住んでいる人がいたら、
「お変わりありませんか?」とハガキを出してみましょう。
寒中見舞いを出す時期は1月5日頃から、
5日過ぎに年賀状を送りそびれた人に出します。あいさつにも寒中見舞いと書きます。
小寒の前までが年賀状、小寒から節分まで(1月6日〜2月3日)が寒中見舞いです。
・小寒 1月6日 (寒の入り)
・大寒 1月20日
・節分 2月3日(この日が寒の明け)
・立春 2月4日
寒の入りは寒中見舞いを出す時期。書き方のポイントは?
「寒中見舞い」は、仲の良い人や最近会えていない人に冬のきびしい寒さが続くときに、
「お元気ですか?」と相手の無事をおうかがいする手紙です。
年賀状のように、書き方にいろいろな決まりはありませんが、
書き出しは、「寒中お見舞い申し上げます」が良いでしょう。
小寒いりの1月6日から、節分の寒の明け前までに出すのがマナーですが、
小寒の時期は、年賀状が主軸であるため、
実質的にはこれが終わる松の内(七草。1月7日)以降、に出すのが一般的です。
しばらく会っていない人には、ごぶさたしてしまったことをおわびして、
最近、自分や家族にあったことなどの報告をします。
また、出していない人から先にハガキを頂いた場合は、必ず返事を書きましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか?
普段、何げなく過ごしている毎日の中にも、季節を表す時期があり、
昔から続く挨拶の仕方というものがあります。
カレンダーには季節を表す言葉、行事が載ったものもありますので、
この機会に利用し、言葉の意味を噛み締めながら過ごしてみてはいかがでしょうか?