虹は雨上がりなどに現れる光の帯です。
日本では、赤、橙、黄、緑、青、藍、紫が虹の色とされています。
夏は夕立が多いので、雨上がりなどに、大きな虹を見ることが出来ますが、
噴水、水まきなどでも、小さな虹を見ることが出来ます。
そもそも虹ってどうして出来るのでしょうか?
一つの虹をさまざまな場所で見た場合、
どの場所でも同じように見えるものなのでしょうか?
今回は虹の謎を解き明かしていきます。
虹は太陽の反対側にできる
虹は、水の粒に当たって跳ね返った太陽の光なので、
太陽の方を探しても見つかりません。虹を見つけたい時は、
太陽に背中を向けましょう。
虹は太陽の光が横から来るような時ほど大きく見えます。
だから、太陽が低くなる夕方や朝はきれいな虹を見るチャンスです。
反対に、真昼は虹を見ることが出来ません。
虹の色は、赤、橙、黄、緑、青、藍、紫の7色だと言われています。
これは、日本ではそう教わるからですが、
ほかの国では見え方が、様々です。
例えば、アフリカの一部では、8色、ドイツは5色、
台湾は3色、南アジアの一部ではなんと、2色と教わります。
日本では7色と教わっているので、
7色の色がどんな色か分かり、その色が認識できるということです。
2色と教わる所では、ほかの様々な色を知らない、
つまり、認識することが出来ないため、
知っている2色だけが虹の色に見えるということです。
虹の色が8色の所では、日本の7色のうちの、
黄色と緑色の間に、黄緑色がある状態です。
日本人は黄緑色を知っていますから、
これを読んだあなたは、これから虹を見た時に8色に見えることでしょう。
虹のもとは太陽の光
雨がやんで日がさしてくると、虹が見える時がありますね。
虹はどうして見えるのでしょう?
太陽の光はまぶしい白色に見えますが、実は色々な色の光がまざっています。
絵の具をまぜるとだんだん黒っぽくなっていきますが、
光はまぜると白くなるのです。
光は水に当たると曲がるのですが、曲がり方は色によって違います。
例えば、赤い光はあまり曲がりませんが、紫色の光は大きく曲がります。
だから、色々な色の光がまじった光が水に当たると、
色ごとの光に分けられます。
雨上がりの空には、たくさんの小さな水の粒が浮かんでいます。
この水の粒に太陽の光が当たり、色ごとに分けられたものが虹になるのです。
虹には珍しいレアものがあります。
2つご紹介しますね。
【2つの虹】
虹が一度に2つ現れることがあります。
太陽の光が水の粒の中で二度反射することで現れます。
色が少しあわく、色の順序が逆になっています。
2つ目の虹は通常の虹よりひとまわり大きな虹です。
【丸い虹】
通常の虹は半円ですが、丸い虹はまさに円です。
高いところから流れ落ちる大きな滝のしぶきなどに、
太陽の光が当たると、半円形の虹の橋ではなく、
円形の虹が現れることがあります。
虹の作り方をご紹介
雨上がりだけではなく、噴水や滝のそばでも虹は見えますね。
虹は、自分で作ることも出来ます。
よく晴れた日の夕方、太陽に背中を向けて、
ホースや霧吹きを上に向けて水をまいてみましょう。
ホースの場合、先の方をつぶして持ち、
シャワーのように細かい水の粒を出すのがコツです。
まとめ
雨ってイヤですよね。
でも、自然の虹は雨が降った後にしか見ることが出来ません。
そのため昔から、苦しくて大変なことを乗り越えた後の希望の比喩として使われてきました。
「いままでやまなかった雨はない、だから頑張っていればいずれ雨はやみ、
明るい未来が訪れますよ!」という意味が込められているのです。
虹を見ることがありましたら、是非、この言葉を思い出してください。