朝顔は夏を代表する花の一つです。
あなたも、小学校や自宅などで育てたことはありませんか?
朝顔は、名前のとおり、朝に咲いてお昼にはしぼんでいます。
朝顔は、どうやって朝になったことが分かるのでしょう?
今回はそんな朝顔の謎についてご紹介していきます。
朝顔が朝咲くのはなぜ?
夏に差しかかると、朝顔の花が咲くのは朝の3時から4時頃です。
朝日がのぼるずっと前から咲いているんですね。
実は朝顔の花は、朝になったのを知って咲くのではありません。
夜、暗くなってから、だいたい9時間くらいたつと咲くようになっているのです。
ですから、秋が近づいて、早く太陽がしずむようになると、
咲く時刻はやくなっていきます。
あなたも、早く寝た時ほど、次の日の朝早く目がさめませんか?
朝顔もあなたと同じように、体の中に時計を持っているのです。
朝顔が咲く時間は決まっている
決まった時間に咲かせるのは、朝顔だけではありません。
例えば、ハスの花は、夜中の2時頃に開き始めて明け方に咲き、
昼までには閉じてしまいます。
また、ヨルガオやマツヨイグサなどは、夜から明け方までの、
太陽が出ていない時にだけ咲きます。
花の咲く時間は、その花の花粉を運んでくれる虫が動く時間に合わせているのだと言われています。花の種類によって、飛んでくる虫の種類が違うので、咲く時間も違うのです。
朝顔の花びらはとても薄いですね。
薄いと中の水が出ていきやすいので、花びらからはどんどん水が出ていきます。
とくに、夏の日差しが強い日は、根から吸い上げた水より、
出ていく水のほうが多くなります。
そして、水気が無くなった花がしぼんでしまうのです。
そのため、水が出ていきにくい雨の日は昼くらいまで花が咲いています。
朝顔市が鬼子母神をまつる真源寺の縁日として行われる
夏の朝、ラッパのような形の花を咲かせる朝顔は、
奈良時代に中国から薬として日本に伝えられました。
江戸時代になると、朝顔は、いろいろな色や形の花が作られ、
花を楽しむ植物として大流行しました。
そして、あさがお市が東京都台東区入谷の鬼子母神(きしもじん)をまつる真源寺の縁日として行われるようになりました。
鬼子母神は、もとは、大勢の自分の子を育てるために、他の子供をさらってきて食べる鬼女でした。仏が鬼女の末の子を隠し、悲しむ鬼女に、どの子も愛すべきことを悟したことから仏の弟子となり、出産や子育ての神様になりました。
朝顔は別名「牽牛花(けんぎゅうか)」といい、七夕にちなむ花なので、
あさがお市は毎年、七夕の前後三日間に行われます。
まとめ
暑さに負けそうな日々の中、涼しげな朝顔が見れるのは嬉しいものです。
ぜひ、早起きをして、朝顔がしぼむ前の朝早い時間に鑑賞してみてはいかがでしょうか?