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日本文化

ひな祭りを子供に分かりやすく伝えるには?教えるコツと料理をご紹介!

投稿日:2019年8月10日 更新日:


あなたは、ひな祭りをどのように親から教わりましたか?
最近ではひな祭りという行事を知っていても、
実際に体験したことがない家庭が増えていると聞きます。

ひな祭りは次世代に受け継いでいきたい大切な日本の伝統文化です。

子供に分かりやすく説明できるように、
ひな祭りについて詳しくご紹介していきますので、
是非、子供と一緒に体験してください。

  



ひな祭りを分かりやすく子供に伝えるには?

今から1200年以上の大昔、病気で命を落とす子供が多かったので、
病気にならないように、子供の枕もとに人形を置いたり、
病気になったときは、紙などで作った人形で体をさすったり、
息を吹きかけたりして、自分の病気やけがれを紙人形に移して川や海に流しました。

3月の初めの頃に、この嫌なことを人形に移す習慣と、
人形を使ったおままごと(当時はひいな遊びと呼びました)が合わさって、
嫌な気持ちや体のけがれ、病気を防ぐ行事となりました。

時が流れ、キレイなひな人形を作って売る店が登場しました。
そして、さらに時が流れると、偉いお金持ちの家では、
たくさんの人形を「ひなだん」に飾るようになりました。

そして、だんだんと一般の家庭でも、
今のような「ひな祭り」を行うようになりました。

ひな祭りを伝えるうえで一番重要なのは、
世界的に見ても男性中心の社会だった昔に、
女の子の成長と健康を守る心が習わしとなって現在まで伝わったのは、
世界でも非常に珍しいケースだということです。

ひな祭りは、女の子が中心のお祭りなのです!

ひな祭りに子供に片付けの大切さを教えよう!

雛人形は立春(2月4日)頃から、2月中旬までに飾り始め、
3月3日の節句が終わったらできるだけ早く、
遅くとも3月の中旬までには片付けましょう。

よく「しまい遅れるとお嫁に行き遅れる」と言われますが、
片付けをキチンとできないようでは良いお嫁さんになれない、
という意味が込められているようです。

保管する場所は人形の保存状態を考え、
直射日光が当たる場所、高温多湿の部屋は避けましょう。




人形には愛着を持つことが大切です。なぜなら、「物にはお役目がある」ということ。
ひな人形の場合は、自分の身代わりになってくれるということです。

ですから、これを機会に「物を大切にする」ということを子供に教えられます。
そして、使う回数が多いということと、その物を大切にしているということ、
これはイコールではないとも教えられますね。

そのほかにも年にいくつもある日本の「行事」は大切な事を教えてくれます。
是非、この機会に親子で一緒に人形を片付けながら以上のことを教えてあげてください。

ひな祭りに子供に料理を教えよう!

ひな祭りの食べ物は、女の子のお祭りらしく、華やかで可愛らしさがあります。
見た目がカラフルで、一つ一つの料理に大切な意味が込められています。

どんな料理があるのか、大切な意味とともにご紹介していきます。
実際に子供と準備や料理を一緒にするのが理想ですが、
難しい場合は、写真や画像などを見せてあげながらどんな料理で、
どんな意味があるのかを説明してあげてくださいね。

【ひなあられ】
昔はひし餅をくだいて作られていたので、桃色・白・緑が基本となっています。桃色は生命エネルギーを、緑は木の芽のエネルギー、白は雪のエネルギーを表しています。これらのエネルギーによって、健康でエネルギーに満ちた成長ができますようにという意味が込められています。関東と関西では形も味も違いがあります。関東はお米の形で、甘い。関西は丸くてしょっぱい。

【ひし餅】
色は、桃色は生命エネルギーを、緑は木の芽のエネルギー、白は雪のエネルギーを表しています。桃色は解毒作用があるクチナシの実、白は血圧を下げるひしの実。緑は厄除けの力がある、よもぎが使われています。3色ひとつひとつに子供が健やかに育ってほしいという願いが込められています。

【はまぐり】
はまぐりは2枚の貝殻がピッタリと合い、他の貝殻とは絶対に合わないことから夫婦和合の象徴とされます。女の子が将来良縁に恵まれるようにと願いを込めてお吸い物にしていただきます。
※ひとつの貝に2つの身を入れて夫婦を表すのがポイントです。

【白酒】
もともとは桃の花を酒に浸した「桃花酒(とうかしゅ)」を飲んでいましたが、やがて白酒に代わり定着しました。白酒はお酒ですので、子供はノンアルコールの甘酒やジュースがいいですね。身のけがれを洗い流すという意味合いがあります。
※白酒に桃の花びらを浮かべると風情が出てひな祭り感があっていいですよ!

【ちらし寿司】
王道の定番メニューですね。エビやレンコンなど、縁起の良い具材が多く、また春らしい華やかな彩りが女の子の節句にマッチしています。
ちらし寿司はそれぞれの具材に意味があります。
・エビ
エビみたいに腰が曲ったおばあちゃんまで長生きできるように

・豆
まめに働き、お仕事が順調にいきますように

・レンコン
大きな穴が空いたレンコンのように、先まで見通せる人になれるように

まとめ

現代のようにあまり便利なものがなかった頃から、
今でも残る日本の文化には、様々な工夫や技術、学びが見られます。

それは理にかなった技術や教えで、現代でも充分通用する普遍的なものです。
繊細で丁寧な気配りは、他の国にはない日本ならではの大切な精神です。

日本の伝統文化を通じて次の世代にしっかりと継承していきたいですね。



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