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日本文化

午の日とは、いなり寿司を食べる日?お稲荷さんとの関係の意味は?

投稿日:2019年8月8日 更新日:


「午の日」って聞いたことありますか?
「うまのひ」と読みますが、なぜ「馬」という字を使わないのでしょう?

いなり寿司を食べる習慣があるとか、稲荷神社との関係など,
結局「午の日」って何?と馴染みのない方は思いますよね?

今回は、その「午の日」についてあなたの疑問にお答えしていきます。

  



午の日とは何?この日にいなり寿司を食べるのはなぜ?

午の日とは十二支の午にあたる日です。
昔の人は、月日などの順番に「十二支」という十二の文字を使い、
さらに分かりやすくするために、それぞれに動物の名前をあてはめました。
「午」は7番目になります。

午の日に「いなり寿司」を食べることがありますが、
どうして、油揚げにご飯をつめたお寿司に、
いなりという名前がついているのでしょうか?

昔、稲荷大神様という神様の使いのキツネは油揚げが好きだと思われていました。
そこで、2月の最初の午の日「初午」のお祭りのときに、
油揚げを稲荷神社にお供えしていたのです。

そのうち、油揚げの中身にごはんをつめて、
寿司にしたものをお供えするようになりました。
これが「いなり寿司」と呼ばれるようになったのです。

午の日とお稲荷さんとの関係は?

2月になって、はじめての午の日を「初午(はつうま)」とよんで、
稲荷神社のお祭りの日となっています。

全国には稲荷神社が2924社あると言われており、
その総本山が京都にある伏見稲荷大社です。




数字に含まれない屋敷神としての稲荷も含めると、
なんとその数約3万社あるといわれています。

その伏見稲荷大社に神様がまつられたのが、
711年の2月の最初の午の日のため、この日にお祭りをします。

午の日にお祭りを行うので、特に馬を飼っている武士や農家の信仰を集め、
屋敷神として庭や、路地に稲荷神社がつくられ、稲荷信仰が広まっていきました。

この日に、子どもたちがキツネのお面をかぶって近所の家をまわり、
あめをもらう地方もあります。

午の日は何の意味があるのか?


もともと稲荷は稲の実りを守る神様でしたが、
のちに仏教のダキニ天という神様と一緒であると考えられるようになりました。

やがて、その神様が関わっていたキツネが神様のおつかいとなって、
農業、漁業、商業関係の人々の信仰を集め、
また、火事による災害を防ぐとされるようになりました。

つまり、午の日は商売繁盛、五穀豊穣などを祈って、感謝する日なのです。
午の日には食べ物に感謝しながらいなり寿司をいただくのもいいですね。

まとめ

いかがだったでしょうか?
午の日がどんな日なのかがお分かりになったと思います。

ちなみに、いなり寿司の形は、東日本では米俵に見立てた、たわら型。
西日本ではキツネの耳に見立てた三角形で、
中身は、地方によってすめしだったり、
まぜごはんだっりと、色々なものがあるそうですよ!



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