地震時は倒れてきた家具の下敷きになったり、
通路がふさがれて避難ができなくなったり、
遅れたりするケースが発生しがちです。
家の中の安全性がアップするような、
家具の配置や固定の仕方、置き方などを知りましょう。
地震対策は家具の固定が効果的!
突然ですが、地震による窒息死・圧死で亡くなった方の9割が、
ほぼ即死であったといいます。
これはつまり、家屋の倒壊等による圧死、窒息死のケースがほとんどであり、
事前の備えで生死が決まっていたということになります。
なんとか生き延びた方々から聞く食事やトイレ、
寝床の教訓というのは生き残ってからの教訓であり、
生死を分ける本当の意味での教訓は、亡くなった方々の口からは
語られず、死亡解剖の結果から知り得た大事な教訓です。
すぐに取りかかれる家具の固定を促すフレーズはよく耳にしても、
なかなか取り掛かれない背景には、
家具固定化の生死に係る大切な教訓が知られておらず、
その重要性が認知されていないからではないでしょうか。
地震対策は家具の配置を見直す!
家具の配置はもちろん、家具選びも重要です。
胸よりも低い高さの家具を選んだり、
モノを高く積み上げないようにすれば、
家具が転倒したり、モノが落下してきたりしても怪我しにくいですし、
避難経路を倒れた物でふさぐ可能性も低くなり、より安全性が増します。
そして何より、入口付近に家具を置かないのが鉄則です。
本棚など重く、中身が飛び出す可能性があるものは、
入口から一番遠い所に配置して、
もし倒れたとしても、避難経路が確保できるようにしましょう。
地震対策で家具を固定するのに賃貸は穴あけNG?
家具が倒れないように固定すればいいのは分かるけど、
固定するための金具を釘などで取り付けてしまうと、
壁や天井などに穴を開けてしまうことになります。
ネジやビスを使っての家具の固定方法は、かなり防災に有効です。
安全第一で修繕費がかかっても、その方法で家具を固定してしまうのが1番ですが、
壁や天井に穴や傷をつけたくないという方は、穴をあけずに固定するものを検討しましょう。
転倒防止措置として空けたネジやヒズなどを使用しての傷穴などは、
通常損耗として扱われるような、法律に変わっていってほしいものです。
まとめ
地震での死亡が圧死・窒息死であるならば、
まずは事前に家屋の耐震化と家具の固定することが優先で、
家屋の耐震化と進めていくべきではないでしょうか。
誰にでもできることをまず何よりも先に取り掛かることが、
本来の望ましい備え方となるのです。