「地震が起きたら避難所へ」とはよく聞く言葉ですが、
収容避難所は利用せざるを得ない人が優先されます。
避難所へ入れた人は、阪神淡路大震災で最も多く収容した時でさえ、
住民の16%といわれています。
出典(避難所等の指定・運営等に関する実態調査 結 果 報 告 書 – 総務省)
ちなみに東京都の収容人数は都民の23%と言われています。
安全な場所には限りがあるのです。
「避難所には定員がある」この現実を認識し、
自分達で出来ることを考えて行く必要があります。
では、自宅避難で自力で生き延びるためにはどうすればいいのか?
それがこちらであなたに伝えたい内容です。
今回は「ドア」、このキーワードにいて詳しくお伝えしていきます。
地震に備えての防災対策、家に住み続けるためにやるべきこととは?
意外に知れれていませんが、「避難所」はそもそも災害発生から7日間だけのものです。
1週間避難所に入れた場合の生活方法と、
何ヶ月も滞在する家の場合では、そこに求められるものは、大きく違ってきます。
避難所として指定されている所は「避難する場所」として建てられたものではなく、
本来の目的である「機能」としてできるだけ早く再開することが望まれるのです。
ですから、長くそこに滞在することは難しいです。
「複合災害」という言葉を知っていますか?
地震は揺れている時は非常に恐ろしいですが、
本当に恐ろしいのは、
地震から引き起こされる二次的な災害の「複合災害」なのかもしれません。
家のケースで言えば、代表的なのは火災が複合災害といえるでしょう。
その他にも家の中だけでみても、
いつ何時にどのような二次災害が引き起こされるか分かりません。
状況に応じて、どのような行動を取れるかで、生き延びれるかどうかが決まります。
地震が起きてドアが変形して開かない!回避するための方法とは?
私も経験しましたが、震度5以上の大きな揺れが襲ってきたら、
まともに立っていることすら出来ません。
ですから、 「揺れから対応」では遅い のです。
地震時に家にいた場合、建物の外に出られなくなる可能性があります。
閉じ込められた状態で火の手が迫ってきたら、あなたはどうしますか?
想像しただけでも恐ろしいですよね?
地震で家が歪み、家の中のドアや玄関が開かなくなる恐れがあります。
特にマンションなどの集合住宅に住んでいる場合は、
出入り口が少ないので、避難経路の確保が最優先です。
日頃から玄関やその他の扉まわりは整理整頓を心掛けましょう。
避難経路の妨げになるものがないかをチェックしておきましょう。
安全な避難経路を確保するために、何が必要でしょうか?
一つの方法として「耐震丁番」の取り付けがあるます。
これはドアの引く押す以外の、上下の運動が可能な金具です。
これを取り付けることによってドア枠とドアの角がせり合って開かなくなることを防げます。
取り付けが難しい場合や、どうしてもドアが開かないときは、バールでこじ開けましょう。
バールはテコの原理で家具などの下敷きになった人を助ける際にも、
家具を壊すのに役に立ちます。
非常に軽量のものも販売されています。
女性や高齢者でも扱いやすいのでオススメです。
地震でドアが開かない!家具倒壊による障害物の危険とは?
家具が折り重なって倒れ、出入り口が塞がれてしまうと、避難の遅れにつながります。
普段は到底動かない大きな家具も、凶器となって襲いかかってきます。
ゲガや、命を奪われる危険があります。
家具の転倒から見を守るためには、何ができるでしょうか。
家具が倒れたとしても影響のない向きに配置するようにしましょう。
重いものを下に、軽いものを上に置くことで落下と怪我の危険を減らすことが出来ます。
家具の転倒防止には壁に固定する「ネジ留め」が最も効果的です。
その中で特に効果が高いのが、L字型金具。
様々な種類があるので、部屋の構造と家具に合わせて使い勝手の良いものを選びましょう。
壁に穴を開けたくないし、アイテムを買うのも面倒と放置していたら、
大切な命を危険にさらしてしまうことになります。
しっかりと、固定して、家を安全な場所にしましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか?あなたはどれだけ準備できていますか?
重要不十分であれば、「今すぐ」取り掛かりましょう。
巨大地震は取り消されることがない、確実に迫ってきている現実の未来です。
そして、準備をしていたとしても、
自然を前にして「絶対」はありません。どうしても家に閉じ込められてしまうこともあります。
そんな時のために、
・スマホにSOSアプリを入れておく
・ホイッスル(ふえ)を身につける
などで、助けを呼ぶための準備もしておきましょう。