天気が悪い時、とくに台風の時に頭痛がひどくなることはありませんか?
これらの原因は気圧の変化によるものです。
なぜ、気圧が変化すると頭痛がするのでしょうか?
今回はそのメカニズムと、頭痛に対する対策と予防についてご紹介していきます。
台風が近づくと頭痛がするのはなぜ?
気圧の性質を風船と空気で説明すると、
風船を少し膨らませた状態よりも、
パンパンに割れる寸前まで膨らませた状態(気圧が高い)のほうが、
空気をぬく時に勢いよく空気が風船から出ていきますよね?
気圧は高いところ(風船の中)から、低いところ(空気中)に移動する性質があります。
つまり、気圧の差により空気の流れがあるということです。
台風の気圧が低ければ低いほど、気圧の差があり、
より空気の流れがある、つまり風が強いということです。
なので台風は気圧が低いほど勢力が強いといえます。
気圧が低い台風の時に気分が悪くなる原因ですが、
私達は大気という圧力を常に受けています。
その圧力が台風による低気圧の影響で通常より低くなります。
すると、押される力が弱くなるため、少し体が膨張します。
その結果、血管への圧力も弱まるため血流が悪くなります。
この状態を分かりやすく説明すると、
ホースを血管だと例えると、水の出口を手で小さくなるよう押さえると、
出口から出る水の勢いが強くなりますよね?つまり水の量が変わらなければ、
ホースから出る水はホースが太いほど弱くなるということです。
血管の場合も同じで、血管を押さえる圧力が弱まれば太くなるということですから、血流が悪くなるのです。
台風の日に古傷が痛んだり、肩が凝ったりするのは、血行不良が原因といえます。
偏頭痛の原因も脳内の血管の拡張によって痛みが発生するのが1番の原因です。
台風が原因で頭痛がするときの対策とは?
頭痛対策でよく冷やすのか、暖めるのかで迷われる方がいるようですが、
頭痛のタイプによって対処の仕方は様々です。
冷やすといっても冷たいと感じる温度は百人百様ですから。
間違った対処をしないように、あまりひどい痛みが続く場合や、
日常生活に支障が出るほど痛みがある場合、
まずは頭痛のタイプを診断してもらうために受診される事をおすすめします。
そしてあなたに合った頭痛対策を相談しましょう。
台風による頭痛を予防するための方法とは?
台風による頭痛の原因は、膨張した血管が周囲にある神経を刺激して頭痛が起こると考えられています。
食べ物による予防は頭痛がしてからでは遅いので対応が難しいです。
事前に飲み食いしておいても効果の持続時間や痛み始めと、
効果のタイミングを合わせるのが難しいのであまりおすすめしません。
それよりは、生活リズムの乱れは片頭痛を起こしやすい体質にすると言われていますから、
食べ物や薬などで、一時的な痛みを緩和するのは補助的にして、生活習慣を改善することが、
結局は一番の予防になります。
天候は自分ではどうにもなりませんが、生活習慣は自分でコントロールできますからね。
頭痛に悩まされている人は、自分の生活を見直してみましょう。
まとめ
人によって予防法は異なります。自分似合った方法を探していく必要があります。
私は頭が痛くなりそうだな、と思ったら薬を飲みます。痛くなってから飲むと遅いので。
それでも痛みがおさまらない場合は、医師の診断を仰ぎましょう。