地震が起きたら「すぐに火を消す!」という教えが普及したいます。
私も子供の時、親からそのように教わりました。
日本は地震大国であり、昔から地震の被害を受けてきたことから、
「地震がきたら火を消す」が身についているようです。
あなたも、親や学校などからその様に教わったことがあるのではないでしょうか?
しかし、実際には慌てて火を消そうとして、やけどをしてしまうなど、
怪我をしてしまう人がいるのが現状です。
では、地震が起きた時どのように火を消すのが正しいのでしょうか?
火の消し方や、地震による火災についてご紹介していきます。
地震が起きた時のための火災対策、すぐ火を消すは間違い!
消火時に潜む落とし穴として、
すぐに火を消そうとして火傷をするというものがあります。
これは地震時に火を使っていたら、
まず火を消すという行動が条件反射的にでてしまうケースが多いからです。
ただ、最初の揺れがあまり大きくなければ、
揺れがきたその瞬間に火のそばにいればすぐに火を消し、
ただちにその場を離れれば火傷を負うことはないでしょう。
問題は大きな地震の場合ですが、
火を消すタイミングは揺れがおさまった時です。
大きな揺れの時は、まず身の安全を確保し、
揺れがおさまってから火を消します。
仮に出火しても小さな出火の時点であれば、
バケツの水などで十分に消すことは可能です。
つまり、小さな火の内ならば、大火災は未然に防げるのです。
地震で起こる通電火災とは?ブレーカーを落とさなければいけない理由とは?
大地震のときに特に危険なのは、「通電火災」といわれる火災です。
これは地震が起きて停電し、避難する時は停電状態だったが、
しばらくたった避難後に送電が再開され、ショートしたり、破損した電気機器や、
電気ケーブルからでた火花によって引火したことによって起きる火災です。
よく、ブレーカーを落としてから避難しようと言われるのはこのためです。
台所のみならず、出火原因は電気からも考えられるので、
しっかりと対応しなければなりません。
地震で火災は起きるもの、避難訓練のススメ!
普段から、地震で火災は起きるものと考え、
消防の訓練に参加するようにしたいです。
なぜなれば、身近に消化器を置いておいても、
安全弁を引き抜いてレバーを押すタイプの消火器は性能が高くかなり有効ですが、
あわてていると、うまく操作できなくなることが多いためです。
消防の消火や避難の訓練などに参加して、事前に対策しておくことが大切です。
最近では、スプレータイプの消化器が売られていて、
家庭用としては非常に手軽で便利なので火の近くには1本常備しておきたいです。
まとめ
地震が起きても優先順位はまず、自分の安全です。
火を消すことではありません。
まずは、自らの安全を最優先に考えた行動をとりましょう。
例え火災が発生しようとも、自らの安全が損なわれては意味がありません。
大きな地震の場合、火を消そうとする行動は、
火傷を負うことや、もっと深刻な事態を引き起こすことになりかねません。
まずは、自分の身の安全第一を忘れず冷静に行動できる様になりましょう。