1月10日は、七福神の一員でもある恵比寿様が商売繁盛の神徳を振りまく日です。
西日本各地の恵比寿様を祭神とする神社では、「十日えびす」という祭礼を行います。
今回は「十日えびす」と西宮神社についてのお話です。
十日えびすといえば西宮神社!えびす様の総本社で商売繁盛を願う!
全国にえびす様が祀られている神社の中でも、とくに多くの人で賑わうのが、日本三大えびすとされる、西宮神社(兵庫県)、今宮戎神社(大阪府)、京都ゑびす神社(京都府)です。
参拝客のお目当ては、十日ゑびす限定の授与品である「福笹(ふくざさ)」。大判小判、米俵や鯛といった縁起物を結びつけた笹のことで、商売繁盛をはじめ、あらゆる福を招くお守りです。
「福笹」の由来には諸説あり、生命力旺盛な笹に反映の願いを託しているとも、
まっすぐに伸びる姿が商売人の正直な心を象徴しているとも言われています。
日本中が福の神として愛しているえびす様ですが、もともと「エビス」は「異邦人」や「よそ者」を意味する言葉なのだそうです。大昔は浜辺にう打ち上げられたクジラやイルカなどを豊漁をもたらす聖なる存在、「エビス」として祀りました。やがてエビスに対する信仰と日本神話の海に関わる神様とが結びつき、多くの神社が祀るようになりました。
釣り竿を持ち、鯛を抱えたおなじみのイメージが定着し、魚の群れだけでなく、幸いをもたらす福神として、さらには商売の神様として慕われるようになりました。「恵比寿」のほかにも、「恵美須」「夷「」「戎」など、様々な字をあてています。
古くから経済が発達していた関西地方ではとくに信仰があつく、親しみを込めて「えべっさん」とも呼ばれます。
えびす様が祀られているその他の神社をご紹介
日本には、えびす系の神社が3500社以上あるといわれています。
日本三大えびすは、兵庫県の西宮神社・大阪府の今宮戎神社・京都府の京都恵美須神社です。
その中でも、兵庫県の西宮神社はえびす神社の総本社です。
この神社の創建時期は、不明となっていますが、かつては、「えびす社」と呼ばれていたそうです。
この神社のえびす様は、西宮大神(にしのみやのおおかみ)という名前で祀られています。
別称で蛭児命(ひるこのみこと)ともいいます。
名前が複数ある神様がいるのは、その神様がどのタイミングかで神社に祀られている名前が違うからです。神様が行ったことや、成し遂げたことに敬意を表して、新しい名前が贈られているのです。
毎年1月10日に行われる開門神事福男選びという行事がありあます。
テレビなどでもよく紹介されるのでご存じの方も多いと思いますが、
午前6時の開門から230メートル先の本殿を目指して走ります。
一番最初にゴールした人が、一番福としてその年の福男になれます。
この行事には、毎年2000名以上の方が参加する一大イベントです。
さいごに
ニコニコとした満面の笑みは、あらゆる福を招く「恵比須顔」です。えびす様のような笑顔ですごし、開運を願う1日としてはいかがでしょうか?