地震、台風、大雨、崖崩れなどのさまざまな大災害が起こる日本。
いつ、どこで起こるか分かりません。特に被害が大きいとされる、南海トラフ地震。
食料の確保や給水、緊急処置など、災害時のトラブルに対処すべく、
ここでは神奈川県に重点をおき、危険度、警戒すべき点などをご紹介していきます。
南海トラフ地震が起きたときの神奈川県の危険度まとめ
【震度】震度6弱〜5強以下
一番強い所で震度6弱の揺れが想定される(県西地域)。
その他の地域は、震度5強以下と想定。
【液状化】海岸沿い一部、川流域
横浜市、川崎市の海岸沿いの一部。
多摩川、鶴見川、相模川の流域でも可能性が想定される。
【津波】鎌倉市10m到達時間約34分、小田原市4m到達時間約28分
相模湾から東京湾にかけて、2〜10mの水位が想定される。
津波の到達時間は、相模湾内で約30〜40分、東京湾内で約60分。
【全壊建物】約7400棟
震源に近い県西地域で被害率が高くなると想定。
【人的被害】
・死者1740人
・重傷者100人
・中等症者1020人
・軽装者1470人
【ライフライン】
・停電20万件
・都市ガス・LPガス供給支障なし
・断水人口・上水道8000人復旧当日、下水道81000人復旧14日程度
・電話回線140万回線以上が不通
【道路・鉄道】
道路は、ごく一部の期間で、通行止めになる区間が生じる。
鉄道は当日中に復旧するため、帰宅困難者はすぐに解消される。
※県による地震被害想定調査(2015年3月時点)及び、
朝日新聞社と関西学院大学災害復興制度研究所の共同調査(2015年9月)より
南海トラフ地震が起きたときの神奈川県の危険度はかなり高い!
神奈川県でもかなりの被害が想定され、死者も多く出てしまう予想となっています。
南海トラフ地震の30年以内の発生確率は現在の「70%程度」から「70〜80%」に引き上げられました。(2018年時点)
地震はいつ起きてもおかしくない状況です。
まずは、”事前の備え”として、日々の暮らしを見直すことが肝心です。
知っているようで知らない備えの基本を改めておさらいしておきましょう。
また、日頃から、非常口・非常階段の確認をする習慣を意識しましょう。
自宅や職場の周りの避難場所や、避難経路を把握することも大切です。
地震時の神奈川県民は、特に津波には警戒すべし!
神奈川県は海や川があり、特に警戒すべきところです。
海岸近くで揺れを感じたら直ちに海岸から離れ、高台や高いビルなどに避難してください。
揺れが小さく感じても津波に襲われる危険がありますので注意が必要です。
周りの人が避難しないから大丈夫だとは思わずに、
自ら率先して行動をとることが、結果、ほかの多くの人達の避難を促す事に繋がります。
そして、津波は繰り返し襲ってくるので、地震が収まっても、津波警報等が解除されるまでは、高いところから移動しないことが重要です。
まとめ
ご覧いただけると分かると思いますが、神奈川県だけでもこの規模の大被害です。
私達は、東日本大震災の教訓として、”想定を過信しない”ことを学びました。
地震はいつ起こるか分かりません。
あの時、ああすればよかったと後悔することのないよう、”今”、行動しましょう。
必ず起こる地震災害ですが、一人でも多くの人が、自覚を持ち行動し、
被害が最小限になることを願います。