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お盆

お盆は何する日?仏教の教えと日本の神道的なご先祖様の迎え方

投稿日:2019年7月22日 更新日:


現代では「お盆って何?」と、意外にも知らない人が多いと聞きます。

お盆には、ご先祖様の霊があの世から家にやって来るといわれています。

そのご先祖様をむかえて供養し、
またあの世に送るのがお盆の行事です。

もともとは旧暦の7月に行われていましたが、
今では、8月13日から15日頃に行われることが多くなっています。

今回は、お盆について詳しく解説していきます。
  



お盆は何をする日なの?

大抵の場合8月13日は、仏壇の前などに「盆だな」を作ります。

ござを敷いて、その上に、果物や野菜、花、キュウリで作った馬、
ナスで作った牛などを飾ります。

馬や牛は、ご先祖様を送り迎えするための乗り物です。
来る時は馬に乗って速く来てもらい、
帰りは牛に乗ってゆっくり帰ってもらうという意味があります。

13日の夕方には、帰ってくるご先祖様が迷わないように、
家の前でワラなどを焚いて「むかえ火」をします。
むかえ火の代わりに、のき先にちょうちんを吊るすこともあります。

お盆の最後の日には、ご先祖様をあの世に送る「送り火」を焚きます。
「大文字焼き」で有名な京都五山の送り火は多く人に知られています。

盆飾りなどを小さな舟にのせて川や海に流す、
「精霊流し(しょうりょうながし)」を行う地方もあります。

また、夏祭りなどに行う盆踊りはもともと、
お盆に帰ってきたご先祖様を賑やかな踊りで喜んでもらうための習慣です。

お盆は仏教の教えと日本古来の教えの融合

仏教を始めたことで有名なお釈迦様のお弟子さんに、
目連(もくれん)という人がいました。

ある日、目連は亡くなった自分の母親が地獄で苦しんでいる姿を夢で見ました。
目連は悩み考えた末、お釈迦様にこう尋ねました。
「どうすれば苦しんでいる私の母親を助けられるでしょう?」
すると、お釈迦様はこう答えました。




「自分の母親だけでなく、これまでに亡くなったすべての人の冥福を祈りなさい」

この考えは深いです。なぜなら、
これまでに亡くなった全ての人が対象なのですから。

このお釈迦様の「あの世で苦しむ人を供養して救う」教えと、
ご先祖様を大切にする日本の風習が合わさり、お盆の行事ができたのです。

お盆は神道的な迎え方

お盆は仏教の行事と思われがちですが、
神道の教えが根付いています。

その神道の考え方に「祖先崇拝」という考え方があり、亡くなったご先祖様は神様であり、
大切な存在ですよ!というものです。

霊になったご先祖様は子孫を見守るという考え方が、
日本のお盆に大きな影響を与えています。

最近は、「神様」といえば、神社にいるとか、
神様になれるのは天皇だけと思われがちですが、

「八百万の神」といわれる日本の神様は全ての存在に宿り、
当然、すべての人も死後神様になるために生まれてきました。

天皇は天照大神という神様の中のリーダー的存在の子孫なので特別な神様です。
私達子孫は、見守ってくれているご先祖様への崇拝を示すために、
「祈る」という行為が大事だと伝えられてきました。

転生輪廻(てんしょうりんね)という、
死んであの世に還った魂が、この世に何度も生まれ変わってくる、
仏教古来の考え方ではご先祖様を供養しません。

お盆は日本独自の伝統行事なのです。

まとめ

日本は昔から良い考え方は積極的に取り入れ、
和えるのが得意ですね!
お盆という行事も仏教と神道を和えて生まれた日本ならではの大切な行事です。



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