トウモロコシは不思議な植物です。
なぜなら多くの植物が子孫を残すため種子を散布するために、
さまざまな工夫を凝らしているにも関わらず、
トウモロコシの種は皮に何重にも覆われ、
皮を剥いでも、人間が手を使っても取り外すのが困難です。
はじめから人間のお世話になるのが当然かのごとく、
今では、世界一たくさん作られている農作物です。
そしてトウモロコシの最も疑問な部分、それはひげです。
今回は、トウモロコシのひげの秘密に迫ります。
トウモロコシのひげは何のためにあるの?
夏になると店に並ぶトウモロコシは、
ゆでても焼いても、あまくておいしいですね。
皮をむいていないトウモロコシの頭には、
もじゃもじゃしたひげのようなものがついています。
あれは、花のめしべがしおれたものです。
トウモロコシには「雄花」と「雌花」があります。
春に種をまくと、夏に茎の先に穂のようなものができます。
これが雄花です。同じ頃、葉の脇に黄緑色のひげのようなものができます。
これが雌花で、ひげのようなものはめしべです。
めしべに雄花から出る花粉がつくと、めしべの根本に種ができます。
この種が、トウモロコシのつぶ(実)になります。
つまり、トウモロコシのひげの一本一本は、実のひと粒ひと粒と繋がっているのです。
だから、トウモロコシのひげは、なんと!つぶつぶと同じ数だけあります。
トウモロコシの旬はいつ頃?
夏には色々な野菜が育ち、実ります。
その中でも、焼いてよし!ゆでて良し!とうもろこしは夏のおやつの定番です。
そう、トウモロコシは夏が旬の野菜です。
ですが、品種によって、季節がずれています。
穀物の中でも栄養バランスに優れ、実の胚芽部分に含まれるリノール酸には、
血圧やコレステロール値を下げ、動脈硬化を防ぐ効果があります。
生産高は1位はアメリカ、2位は中国、3位はブラジルで、
アメリカはブラジルの3倍以上の生産高です。
世界の4割のとうもろこしがアメリカで生産されています。
ちなみに日本は世界で160位くらいで非常に生産高が低いです。
米や小麦と並んで世界三大穀物の1つに数えられています。
日本では、全国で栽培されていますが、寒暖の差が激しい方が良いものが作れます。
国内の生産量では北海道がダントツの一番です。
トウモロコシは変身が得意!
トウモロコシは世界一たくさん作られている農作物で、いろいろな事に使われています。
例えば、中国料理の炒めものなどによく使われる「ヤングコーン」は、
トウモロコシの実を、とても若いうちに摘み取ったものです。
野菜として食べるトウモロコシも、実は熟しきった実ではありません。
完全に熟したトウモロコシの実は、
コーンフレークやポップコーン、油、ウイスキーなどの材料になり、さらに大活躍します。
食べ物だけではありません。
トウモロコシは、工業用のアルコールやのりの材料にもなっているのです。
また、トウモロコシは家畜のを育てる餌にも使われています。
さらに、トウモロコシは、プラスチックの材料にもなっています。
トウモロコシから出来たプラスチックは、微生物のちからを借りて、やがて土に戻ります。
だから、普通のプラスチックのように、ゴミが残りにくいのです。
トウモロコシは地球にやさしくするために、大切な植物なのです。
まとめ
いかがだったでしょうか?トウモロコシは不思議な植物ですよね。
トウモロコシはそんな姿から宇宙からきたとかいう都市伝説があるくらいです。
海へ行ったときや、家で皆んなでトウモロコシを食べる時、
ご紹介したトウモロコシの雑学を皆んなに紹介してみてはいかがでしょうか?