あなたは「春分の日」がなぜ国民の祝日なのかご存知ですか?
またこの日は一年に2回ある、昼と夜が同じ長さになる日です。
今回は「春分の日」について、あなたの疑問にお答えしていきます。
春分の日はなぜ休み?国民の祝日の理由とは?
毎年3月21日頃に、昼と夜の長さが同じになる「春分の日」があります。
春分の日は、「自然をたたえて生き物を大切にする日」として、国民の祝日になっています。
日本には、春、夏、秋、冬の季節があります。この4つの季節を合わせて「四季」といいます。昼が長い夏は、太陽の光が長い時間当たるだけでなく、正面近くから当たります。すると、太陽の光エネルギーをたくさん受けるので、暑くなります。
冬は斜めから、短い時間しか太陽の光が当たらないので、寒くなります。
地球は太陽の周りを一年かけて回っているので、暑い時期と寒い時期、その間の時期を、一年ごとに繰り返します。これが四季です。
日本では四季がはっきり分かれていて、それぞれ特徴があります。でも、世界のどこでも季節が分かれているわけではありません。
ところで、夕方、同じ時間でも、冬に比べて夏はずいぶん明るいなと思いませんか?一年で一番昼が長く、夜が短い日を「夏至」といいます。夏至は毎年6月20日から22日頃に当たります。
この日は、一番昼が短い「冬至」の日と比べると、東京で昼が5時間ほども長くなるのです。
季節による昼の長さの違いは、地球のはしにいくほど大きくなります。地球の真ん中をぐるりと回る赤道のあたりでは、一年中昼と夜の長さが同じです。
地球の北のはしの北極や、南のはしの南極では、昼の長さが大きく変わります。夏至のころ、北極に近い所では、太陽が一日中沈まない「白夜(びゃくや)」になります。白夜では、夜の時間になっても太陽が沈まず、夕方のように明るいままです。
逆に、冬至の頃には、太陽が1日中のぼらない「極夜(きょくや)」になります。この時期、北極はずっと夜なのです。
日本でも、北にある北海道と、南の沖縄では、昼の長さが違います。夏至の頃は、北に行くほど昼が長くなり、北海道の夏の昼は、沖縄よりおよそ1時間半も長いのです。
春分の日の昼と夜の長さが変わる理由
昼と夜の長さが変わるのは、どしてでしょう。昼は太陽の光が当たるところ、夜は影になるところです。地球は一日に1回こまのように回っています。これを「自転」といいます。
地球が自転しているので、一日ごとに昼と夜を繰り返すのです。昼と夜の長さが変わるのは、地球が傾いて自転しながら、太陽の周りを回っているからです。
夏に地球が一回転するとき、地球の上半分(北半球)では、光の当たる時間が長くなります。
反対に冬に地球が一回転するときは、影になる時間のほうが長くなります。だから夏は昼が長く、冬は夜が長いのです。
地球が太陽を回るとき、昼と夜が同じ長さになる日が一年に2回あります。それが、春分の日と、秋分の日です。
また、夏至の日には、太陽の高さも一番高くなります。昼の12時の頃には、頭の真上近くから照らされているように思うのではないでしょうか。太陽の高さが変わったり、昼の長さが変わったりするのは、地球が傾いて回っているからです。
夏至の時、日本がある地球の北半球は、太陽の方を向いて回っています。だから、真上近い所から太陽が当たり、昼が長くなります。
冬至の時には、北半球は太陽から離れるようにして回っています。だから、太陽が低いところから当たり、夜が長くなるのです。
さいごに
地球の真ん中の赤道近くでは、一年中暑い時期が続きます。地球の北や南のはしでは、寒い時期と暑い時期の2つしかありません。四季があるのはその間の地域だけなのです。ぜひ、四季それぞれの自然や行事を楽しんでください。